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アユサワ時計店
【これもまた不都合なる真実】
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先日、50歳前後でありましょうか、若々しいご婦人が
お見えになりました。
長い事、止っていた時計があり、治してくれるところもなかなかないので、
そのままにしておいたのだが、主人から聞いてきたといって、
婦人用の時計3点お持ちになりました。
承りますと3点とも電池時計です。

早速、裏蓋を開けて電池を取り出してみると、二つの時計は
すでに漏液が出始めています。
漏液部分を掃除し、機械の汚れを取って新しい電池を入れ替えますと
一つの時計は直ぐにも動き出しましたが、もう片方の時計は
ぴくともいたしません。

ウォッチ・テスターにかけ、電気信号を見ますと応答がありますので、
歯車の動作不順が考えられます。
とりあえずの処置として固まって居るであろう油を溶かしてあげると
再び時を刻み始めました。

「電池時計の場合は、電池を入れたまま長いこと止めておくと
不具合が出ることがありますよ、外国製品は特に注意が必要ですね」
と、話しますと、
実はもう一つ大事にしている時計があるといわれます。

私が嫁に来たときに姑さんからプレゼントされたもので、義父が姑に
「この時計は白金で高い時計だから」といわれ、大切にしていた時計を
私に引き継いで貰おうと手渡されているものと話していただきました。
ブレスレット・タイプで高価な時計のようです。

お話を伺っていますと義母に戴いたのがかなり前のことでもありますし、
しかも高価な時計であるのなら、電池時計ではなく、手巻き式の
機械時計ではないのですかとお聞きしますと、解らないので、
これから持ってきてみますねと、
2、3時間後に再び時計を持ってお出でになりました。


・・・・・・・・・・・


手にとって見ると、銀色の光沢が輝きブルーの文字板にオーディマ・ピゲの
文字が見て取れます。

が、、、、手にした瞬間に・・・・
「これはよくない」と確信に近いものを持ちました、
あける事をしなくても想像はできるのですが、開けてみますと
安手のクオーツ・ムーブメントが収められていました。
姑さんも、また、お嫁さんも長年本物として心温めていたものです。

さて、どのように説明をしましょうか、
「いくらぐらいするものですか」と問われて
さりとて、偽物を本物ですとは到底いえないし、
「う~む、あまり宜しくないようですね」
仕方なく、当たり障りのないよう説明をするも
そのショツクは気の毒なほどです・

「もう!絶対義母にも言ってあげるんだ」と申されます。
とりあえず、主人には話さなくてはとも

「これって、黙っていたほうが宜しいですよ、
知ったがために辛い思いをするのは、ここで止めませんか、
絶対、そのほうがいいですよ、沈黙は金です」

長いあいだ義母を騙していた義父も許せないといわれます。
「う~ん、お気持ちはわかりますが、ここは秘密にしときましょう」
なだめ透かしの繰り返しとなりましたが、

さてさて、どのような展開になったのかしら・・・・
まだまだ勉強不足を露呈したかな・・・・
私が余計なことを言ったかなとも・・・・


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★アユサワ時計店
★東京・板橋区蓮沼町71-2
★℡ 03-3966-1715
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