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アユサワ時計店
こんな筈ではなかった老人の哀惜
銀座に月光荘という画材屋さんがある。
ここのポチ入りスケッチブックは私のお気に入りで
日々の日記をスケッチブックに記している。
当初は水彩絵の具で色付けをした絵日記であったのだが、
時間の制約もあり、近年は殴り書きのそれとなっている。
長年つけている日記のページを繰ると三年ほど前の日記に
このようなことが書いてある。
日記の面白さは読み返す事も楽しみの一つなのだが、
まあまあ何を書いているんだか!


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東京新聞の夕刊紙一面の下段にある
「紙つぶて」と言う欄に、『同居でなくていい』と題され、
東洋大教授、井上治代さんの文章が綴られている。

【「家を建てるから一緒に住もう、
と娘夫婦が言ってきたんです」と話す77歳のAさん。
一人娘であるがゆえに、子どもを頼らず、
退職後も嘱託として働いていた。
 しかし5年前、妻が余命3ヶ月の宣告を受けた。
Aさんは会社を休職して妻を看取った。
その後、一人暮らしのAさんに娘から
同居の誘いがあったというわけだ。

 Aさんの持ち家は、二世帯で暮らすには狭い。
新築の際の出費もして、娘夫婦の話に乗ってみることにした。
ところが、彼は1年で元の家に戻ってしまった。
「娘たち主導で作った家には、私の部屋はある事はあっても、
居心地が悪かったんです」という。
特に新居に愛犬を連れての同居だったことが、
娘の夫とはあわず、関係がうまくいかなかった。
「娘が間に入って苦しむのが可愛そうだった」と別居の理由を語る。
「体が弱っても介護が必要になっても、
娘の家に行く気にはならない。
ヘルパーさんを頼んで今の家に居る。
それが無理なら入院したい」と話す。

「あっちこっちの医者に通い、薬のみ飲み生きるのも
楽じゃない」と言いながら、その表情は明るい。
近所の人からは「シーちゃん(犬の名)パパ」と呼ばれ、
犬の散歩仲間と協力関係がとれているからだ。
風邪を引くと、すぐに仲間が駆けつけてくれ、
犬の散歩だけでなく、Aさんの食事も運んでくれる。
犬を介してのご近所づきあいは、娘への愛情と、
最期まで自分らしく生きるために彼が選んだスタイルだった。】

この手の話は何処にでも転がっている。
ご近所にあったラーメン屋さんのHさん夫妻も
仕事をたたみ、娘さんとの同居に踏み切った。
年を重ね、いつまでも鉄鍋を振るうことを考えた末での
結論であったのだが、ほどなく娘さんとの不協和音が
風の便りとして耳に入ってきた。
自分達の部屋は用意されているのだが、
自部の娘とはいえ、口喧しくとても耐えられない
どこかアパートでも借りて暮らしたいと毎日、泣きの涙であるという。

中学時代のクラスメート、Yさんは才色兼備な
バレーボールの選手であった。
(この際、バレーは関係がない)
Yさんのお母さんが私共においでいただいていた。
80歳を過ぎたであろうか、一人暮らしで
元気カクシャクとしておられた。
嫁いだ娘が一緒に住もうというのだが、今の暮らしが
気を使わないので断っていると話されていたのだが、
2年前に、こちらを引き払って
娘の住む埼玉に移り住むことになった。
先週のことである。
ひょいとしたことからYさんの近況がもたらされた。
気の強いお婆ちゃんは娘夫婦とソリが合わず、
老人ホームへと姿を消したと・・・・・

誰が悪くてという問題ではないのだろうが、
大事なことは「地域コミニュティー」の再生であるか、
それとも創造であるか!
大層な事は出来ずとも、及ばずながら、
ジクソーパズルの一コマとして地域に
関わってみようかと思っている。
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コメント
こんばんは。

ここに紹介されている話、胸が痛みます。
私の82になる父は神戸で一人暮らしをしています。私は四国なので、そう簡単に会いに行けるわけではありません。
高齢になった父親は心配なので、いつかは一緒に住んだ方がいいと思い、数度我が家で父は1ヶ月近く暮らしました。
でも、私と父親の性格が正反対というのもあって、これではいけないと思いつつも、父親に対してイライラを感じることがありました。

今では父は、いいところがあれば、どこか老人ホームに入ろうかと考えているようなのですが、それはそれで娘としては忍びなく・・・。でも一方で父親と性格的に合わないことを考えると老人ホームという選択肢の方がベターなのかと、揺れています。
[2015/10/24 19:08] URL | 愛希穂 #- [ 編集 ]

親の介護は、それぞれのご事情もあり様々ですね。
時は、たちまってrくれないもの。
過酷な現実が横たわりますね。
さぞかし大変だと思われます。

何がベストで、なにがベターであるか。
[2015/10/25 11:21] URL | アユ #S1K8DWUk [ 編集 ]


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