FC2ブログ
アユサワ時計店
【心震わせることだろう。】
num_22_ar.jpg

spe1_ph_01.jpg


o0710048311118877336.jpg
記憶と言うものは時の経過と共に薄まり、
やがて忘れられてゆく。
だが、忘れてもいい記憶と、人生の教訓として
忘れてはならない記憶がある。


「あなたは迎えに行った私と手を取り合った瞬間、
すさまじい勢いで波に飲まれた私の目の前から消えました」

「何も感じる事ができず声を上げて
泣く事すらも出来ずにおります」

「38年間一緒に居てくれて
仲良くしてくれてほんとにありがとう」

「雪の季節が来る前にお帰りください」

「なんとしても帰ってきてください」

「あなたのお帰り待っています」

京都にある和用紙屋さんが企画した「恋文コンクール」に
震災のあった宮城県気仙沼市の菅原文子さん(62歳)が
「恋文大賞」に選ばれたことがあった。

津波で行方不明になっている夫に宛てた手紙で
「なんとしても帰ってきてください!」
と哀惜きわまる慟哭に心うたれ、菅原さんの恋文をメモしておいた。

菅原さん夫妻は気仙沼市で酒店を営んでいたが、津波で店を流され、
あまつさえ夫を飲み込まれ、今は、二人の息子さんと仮設店舗で
営業再開をみてはいるのだが、まだまだ心の整理がつかないと
手紙にしたためられているという。

受賞式で文子さんは「今日は結婚記念日で、
主人も喜んでいることだと思われます」と新聞報道にあった。

震災から暫くは、愛しい人を失い、あまりの壮絶な体験に
心の整理がつかなかったとは無理からぬ事。
涙も枯れたいま、秋の風がすり抜けると、
ふと手が止まる事もあるのかも知れぬ。
それこそ「千の風になって」が実感として心震わせることだろう。
スポンサーサイト





コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック URL
http://ayusawa217.blog.fc2.com/tb.php/382-faa0c2f9