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アユサワ時計店
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東京新聞のコラム「筆洗」の書き出しは、
食事について筆が進んでいた。

【年配の仕事仲間がつぶやく。
「離婚だけはしちゃダメだよ。
大晦日(おおみそか)がつらかった」。
妻との生活に悩む主人公の男がまぜっかえす。
「気楽でいいじゃないですか。
バツイチかっこいいです」。

仕事仲間がしみじみ語る。
「社員さんねえ、ふたりで食べる食事はご飯だけど、
ひとりで食べる食事はエサだ」。
テレビドラマの「最高の離婚」(脚本・坂元裕二さん、
二〇一三年)にこんな場面がある

▼「食事」よりも机に向かい「エサ」をむさぼる方が大幅に上回る
身の上には心に堪(こた)えるせりふである

▼独りで食事をする「孤食」に関連する気になるデータもある。
東京大学の栄養疫学の研究チームによると「孤食」の
高齢者は一緒に食事をする人がいる高齢者に比べて、
うつになりやすい傾向があるという

▼独り暮らしの場合、女性の孤食はうつの可能性が一・四倍、
男性は二・七倍になる。
孤食は知らず知らずのうちに心を重くするものらしい

▼週末は、ハロウィーンだった。
深夜の地下鉄。
仮装した陽気な若者三人が隣に座った。
正直に言う。
腹も立った。
理由は分かっている。
嫉妬と羨望(せんぼう)だろう。
仮装などごめんだが、この人たちは「エサ」ではなく、
「食事」を共にする仲間がいる。
罪のないまぶしさが、こちら側には孤独の陰もこしらえる

▼仲間を探すしかないか。
「孤食」同士が集まれば、それは、立派な「食事」となる】。

今の私の食事は、とうてい食事等といえるものではなく、
餌そのものである。
食欲は日増しに薄れ、食べたいものがない。
テレビのグルメ番組をみても、食欲など、そよとも動かない。

それもこれも、癌の作用がもたらすものであるが、
三度の食事時間が苦痛でならない。
食べるのが苦痛になるとは思っても見なかったことである。

癌との闘いは食べる事に尽きると先輩諸兄から励ましを
受けるのだが、とてもとても之を乗りきるのは
大変なことだと頭を抱える。
私の手元には常にハチミツ、紅茶、カステラと備えてはあるのだが、
まるでプイと顔を背けてしまう。
癌との闘いはこういうものなのかと辛い学習体験をしている。
嗚呼!どこまでつづくぬかるみぞ!
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